2018年8月31日

石垣島と西表島でアンケート調査を行いました


M2の金岡です。

8月23~28日の日程で沖縄県の石垣島、西表島でアンケート調査を行いました。
直前で台風や悪天候が心配されましたが、何とか無事現地にたどり着きアンケートの配布及び回収を行うことができました。現地調査の間も、京都の猛暑日より過ごしやすい温度で快晴が続き、無事調査を終えることができました。本調査は当研究室の学生7人で行い、合計で400部以上のアンケートを回収することができました。ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。


今回のアンケートは、西表島の自然資源と観光利用の両立に関する内容で、得られたデータは私(金岡)の修士論文と4回生の炭谷さんの卒業論文で使用する予定です。アンケートでは、入島料(島に入る際に徴収する協力金)や西表島での観光動向に関する設問を尋ねました。港のきれいな海を横目で見つつ、朝一番の便(6時50分)から、観光客が減り始める夕方の便(14時40分)まで、石垣島の離島ターミナルでアンケートを配布し、石垣島や西表島の上原港と大原港で回収しました。調査後には7人でミーティングを行い、反省点や改善点などのすり合わせを行うことで、臨機応変に翌日の調査に対応させていくことができました。


アンケート調査が初めてのメンバーもいましたが、上回生に様々なことを教えてもらいながら日々効率を高めていくことができました。本研究室では、研究内容にもよりますが、アンケートによるデータ収集を行うことがあります。今後の調査でも、今回の調査を活かしてより質の良いデータを得ることができればと考えています。


観光で来られているにもかかわらず快くアンケートに答えていただいた観光客の皆様には感謝してもしきれません。また、調査を許可していただいた現地の役場の方々や、フェリー会社の皆様にも大変お世話になりました。私たちが行う研究は多くの方々の優しさに支えられて成り立っているということを強く実感する調査となりました。
最後になりましたが、調査に関わる諸費用をサポートしていただいた栗山先生にも感謝の意を示したいと思います。ありがとうございました。




2018年7月16日

環境・資源経済学世界大会に参加してきました

6月25-29日にスウェーデン・ヨーテボリ大学で開催された第6回環境・資源経済学世界大会(http://www.wcere2018.org/)に参加してきました。同大会は4年に1度,AERE,EAERE,EAAEREによって共催される大規模な大会で,今年は1,500人以上が参加したそうです。本研究室からは,栗山先生と私(嶌田)が報告を行いました。


この時期のスウェーデンは天気がよく,とても快適に過ごせました。滞在中はほとんど快晴でカラッとしており,夜は23時頃まで明るかったです。


本大会は,論文の査読による審査があるのですが,栗山先生と私の論文はどちらも口頭報告が認められました。私は森林所有者の意思決定と社会的相互作用に関する研究(三谷さんとの共同研究)について,栗山先生は余暇の時間制約と国立公園への訪問に関する研究(庄子先生,柘植先生との共同研究)について報告を行いました(要旨と論文は大会HPから閲覧可能)。報告後の討論・コーヒーブレイク・懇親会を通して多くのコメントをもらうことができたので,論文の改訂をがんばって進めていきたいです。


大会全体を通して,おもしろい研究報告がたくさんありました。各時間帯に20以上のセッションがあったため,毎回どの報告を聞きにいくか迷いました(どのような報告があるかを確認するだけで疲れます…)。全体を通して特に気になったトピックをまとめたいと思います。
・環境経済学においても実験・準実験はスタンダードの手法となっている
・ナッジがまだまだ盛んに研究されている
・土地所有者の機会費用への注目度は依然として高い(オークションなど)
・サテライトデータの活用が進んでいる
以上は私が確認できた範囲なので,まだまだ着目すべき点があるはずです。いずれにせよ,国内の学会のみに参加していれば気づくことができなかったことばかりなので,大変貴重な経験ができたと思います。


来年のAEREはアメリカ・レイクタホ(5月30-31日),EAERE(6月26-29日)はイギリス・マンチェスターで開催される予定です。少なくともどちらかの学会で報告できるよう,研究を進めたいと思います。


最後に,大会参加にかかる諸費用をサポートしてくださった三谷さんと農学研究科に感謝の意を表します。



発表の様子(嶌田)

会場:ヨーテボリ大学

Haga地区