2021年2月1日

日本学術振興会育志賞

森林経済政策学分野D3の嶌田栄樹さんが日本学術振興会育志賞を受賞しました。おめでとうございます!!!

ちなみに,当分野では2014年に久保雄広さん(国立環境研究所)も同賞を受賞していますので,二人目となります。

栗山

2019年9月13日

屋久島でアンケート調査を行いました


4回生の長野です。

92日から6日までの5日間、鹿児島県の屋久島にてアンケート調査を行いました。屋久島空港、宮之浦港、安房港の3か所に分かれ、朝6時頃から18時頃まで飛行機や高速船の出発時刻に合わせて観光客の方にアンケートを配布しました。


当研究室では、数年前から屋久島での調査を継続的に行っており、私も一昨年、調査員の一人としてアンケート調査に参加しました。今回のアンケートは山岳部環境保全協力金に関する内容で、得られたデータは私の卒業論文などに使用する予定です。調査票の設計や現地での配布方法など、研究室の先輩方の助けを借りながら、なんとか無事に現地での調査を終えることができました。


地元の方によると、豪雨災害の影響もあってか今年は屋久島の観光客数が例年より少ないそうです。たしかに一昨年の調査時よりも観光客の方が少なく、アンケートの配布には少し苦労しました。


また、空き時間を利用して、同じく4回生の木谷くんは永田ウミガメ連絡協議会を訪問し、自身の研究内容に関する話を伺いました。先月我々が参加したウミガメ観察会や屋久島でのウミガメ保全についての話などを聞くことができ、有意義なインタビューになったようです。


最後になりましたが、アンケート調査に快く協力してくださった観光客の皆様、現地での調査を許可してくださった町役場、航空会社、高速船会社の方々、調査をサポートしていただいた栗山先生、本当にありがとうございました。
より良い卒業論文が執筆できるよう、今回の調査の結果をしっかり活かしたいと思います。





2019年8月5日

屋久島へ調査に行ってきました


4回生の木谷です。

7月31日から8月2日の日程で、4回生の長野くんと鹿児島県屋久島へ調査に行ってきました。調査の内容は、
731日→ウミガメの産卵観察会に参加
81日→白谷雲水峡の登山口で聞き取り調査、白谷雲水峡の観光
82日→午前中は荒川登山口・淀川登山口で聞き取り調査午後からは町役場にて今後の調査の打ち合わせ
というものでした。
3日目の午後からは栗山教授にも来ていただきました。


1日目のウミガメ産卵観察会は、私(木谷)の卒論研究の一環として参加しました。観察会の進行や説明の内容について、実際に参加することで詳しく知ることができました。7月末になるとウミガメの上陸数が減り、観察できないことも多いそうですが、私たちは運よく1匹のアカウミガメの産卵と、孵化した子ガメたちに遭遇することができました。

2日目と3日目の登山口での聞き取り調査は、長野くんの卒論研究の一環として実施しました。現地で協力金を集められている方々を対象に行い、協力金の集め方や現状の問題など、実際に現地で働いていないと分からないようなことを聞くことができ、大変貴重な機会となりました。
2日目は時間に余裕があったため、聞き取り調査が終わった後に白谷雲水峡を観光しました。往復4時間という険しい登山でしたが、私たちの最終目的地である太鼓岩からの景色はとても素晴らしかったです。



最終日の町役場での打ち合わせの頃には、初日から屋久島に滞在している私たち学生はクタクタの状態でしたが、町役場・環境省の方々のご意向やご意見を直接聞かせていただくことができ、とても有意義な打ち合わせとなりました。
今回の調査内容を踏まえて、より良い卒業論文を執筆していきたいと思います。


最後になりますが、インタビューに協力してくださった協力金の係の方々、私たちとの打ち合わせのために貴重なお時間を割いてくださった町役場・環境省の方々、そして諸費用を支援してくださった栗山先生に御礼の言葉を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。


白谷雲水峡登山口

2019年6月15日

ゼミの様子


6月14日のゼミでは、M2の学生1名が修論の進捗状況を、4回生2名が卒論の進捗状況を報告しました。
すでにデータを入手して分析段階に入っている人や、構想の段階で少し苦戦していてなかなかテーマが決まっていない人など、個人によって進捗状況に差はありましたが、どの報告に対しても活発な議論が行われていました。

本研究室のゼミには他分野や他専攻の学生も参加しており、様々な視点で議論を行うことができます。


また、14日のゼミには、大学院から本研究室への入学を検討している学生が見学に来ました。ゼミに参加してもらった後は、大学院生から研究室の紹介や大学院入試の説明を行い、研究室のメンバーと交流しました。
本研究室では、入学希望者や関心のある学生のゼミ見学をいつでも受け付けています(ただし、事前連絡が必要)。詳しくは、学生募集のページ(http://www.forestry.kais.kyoto-u.ac.jp/grad_apply.html)をご参照ください。





2018年8月31日

石垣島と西表島でアンケート調査を行いました


M2の金岡です。

8月23~28日の日程で沖縄県の石垣島、西表島でアンケート調査を行いました。
直前で台風や悪天候が心配されましたが、何とか無事現地にたどり着きアンケートの配布及び回収を行うことができました。現地調査の間も、京都の猛暑日より過ごしやすい温度で快晴が続き、無事調査を終えることができました。本調査は当研究室の学生7人で行い、合計で400部以上のアンケートを回収することができました。ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。


今回のアンケートは、西表島の自然資源と観光利用の両立に関する内容で、得られたデータは私(金岡)の修士論文と4回生の炭谷さんの卒業論文で使用する予定です。アンケートでは、入島料(島に入る際に徴収する協力金)や西表島での観光動向に関する設問を尋ねました。港のきれいな海を横目で見つつ、朝一番の便(6時50分)から、観光客が減り始める夕方の便(14時40分)まで、石垣島の離島ターミナルでアンケートを配布し、石垣島や西表島の上原港と大原港で回収しました。調査後には7人でミーティングを行い、反省点や改善点などのすり合わせを行うことで、臨機応変に翌日の調査に対応させていくことができました。


アンケート調査が初めてのメンバーもいましたが、上回生に様々なことを教えてもらいながら日々効率を高めていくことができました。本研究室では、研究内容にもよりますが、アンケートによるデータ収集を行うことがあります。今後の調査でも、今回の調査を活かしてより質の良いデータを得ることができればと考えています。


観光で来られているにもかかわらず快くアンケートに答えていただいた観光客の皆様には感謝してもしきれません。また、調査を許可していただいた現地の役場の方々や、フェリー会社の皆様にも大変お世話になりました。私たちが行う研究は多くの方々の優しさに支えられて成り立っているということを強く実感する調査となりました。
最後になりましたが、調査に関わる諸費用をサポートしていただいた栗山先生にも感謝の意を示したいと思います。ありがとうございました。




2018年7月16日

環境・資源経済学世界大会に参加してきました

6月25-29日にスウェーデン・ヨーテボリ大学で開催された第6回環境・資源経済学世界大会(http://www.wcere2018.org/)に参加してきました。同大会は4年に1度,AERE,EAERE,EAAEREによって共催される大規模な大会で,今年は1,500人以上が参加したそうです。本研究室からは,栗山先生と私(嶌田)が報告を行いました。


この時期のスウェーデンは天気がよく,とても快適に過ごせました。滞在中はほとんど快晴でカラッとしており,夜は23時頃まで明るかったです。


本大会は,論文の査読による審査があるのですが,栗山先生と私の論文はどちらも口頭報告が認められました。私は森林所有者の意思決定と社会的相互作用に関する研究(三谷さんとの共同研究)について,栗山先生は余暇の時間制約と国立公園への訪問に関する研究(庄子先生,柘植先生との共同研究)について報告を行いました(要旨と論文は大会HPから閲覧可能)。報告後の討論・コーヒーブレイク・懇親会を通して多くのコメントをもらうことができたので,論文の改訂をがんばって進めていきたいです。


大会全体を通して,おもしろい研究報告がたくさんありました。各時間帯に20以上のセッションがあったため,毎回どの報告を聞きにいくか迷いました(どのような報告があるかを確認するだけで疲れます…)。全体を通して特に気になったトピックをまとめたいと思います。
・環境経済学においても実験・準実験はスタンダードの手法となっている
・ナッジがまだまだ盛んに研究されている
・土地所有者の機会費用への注目度は依然として高い(オークションなど)
・サテライトデータの活用が進んでいる
以上は私が確認できた範囲なので,まだまだ着目すべき点があるはずです。いずれにせよ,国内の学会のみに参加していれば気づくことができなかったことばかりなので,大変貴重な経験ができたと思います。


来年のAEREはアメリカ・レイクタホ(5月30-31日),EAERE(6月26-29日)はイギリス・マンチェスターで開催される予定です。少なくともどちらかの学会で報告できるよう,研究を進めたいと思います。


最後に,大会参加にかかる諸費用をサポートしてくださった三谷さんと農学研究科に感謝の意を表します。



発表の様子(嶌田)

会場:ヨーテボリ大学

Haga地区

2017年8月16日

著書・論文リスト

著書・論文リストのページに森林経済政策学分野のメンバーによる最近の研究成果を掲載しました。